ドラゴンスレイヤー英雄伝説2というPCゲームをご存知だろうか。
通称、英雄伝説2である。もっと略して英伝2と呼ばれることもある。

ドラゴンスレイヤーといえば日本ファルコムのかつての看板シリーズである。その6作目の英雄伝説の続編として1992年に88で発売されたゲームである。
その発売時期は88末期である。時代は98へと移りつつある頃であった。
前作の英雄伝説はドラゴンスレイヤーシリーズの伝統である革新性はやや少なかったが、完成度は非常に高く当時としてはかなりの名作であった。
その英雄伝説の続編として出たゲーム、それが英雄伝説2である。
その後、英雄伝説シリーズは独立し、今も新作が発表されて続けている。

ではその英雄伝説2はどうであったか。これは名作になりそこねた名作であると思う。
まず、時期が悪かった。88では英雄伝説2は十分名作といえる。
しかし、主流が98にうつると、どうしても88レベルの限界により、英雄伝説2の悪いところばかり目立ってしまった。

前作では呪文がゲームバランスを崩していた。呪文がほぼ使いたい放題であり、レベルが低くてもラスボスを1撃で倒せてしまうのである。
さらに攻撃力に差がなく、呪文も種類によって威力が決まってしまったため、魔法使いのキャラだろうと戦士系キャラであろう対して攻撃や魔法の威力は変わらないという事態がおきた。

これらの問題を解決しつつさらに前作の自由度を奪わないようにするための打開策として“カプセル魔法制”が採用された。
世間では賛否両論であるが、自分は賛成である。魔法の回数を制限することで戦闘が多彩になった。
単純に魔法を使い続けるだけではなくなったのだ。使い方や魔法の構成まで深い意味を持つようになったのだ。
このゲームは場所によって呪文構成を変えないとつらいかもしれない。しかし、そのパーティとパーティのいる場所にあった呪文構成をすると戦闘は非常に楽になるのだ。
このゲームは試すことが大事なのである。

とにかくこのゲームは少々面倒なところもあるが前作よりもかなり出来がいい。いやむしろ前作をパワーアップしたような感じなのである。
やったことがない人は一度やって見ることをすすめる。
物語にのると(英雄伝説2は第4章から本格的な話になる)少々めんどくさくても面白い。
最後に一言・・・・・。

英雄伝説2は名作である!


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