フレイアはなぜ地下にあったのか。


フレイアはファーゲスタが地上にあったときから地底にあったものと考えられる。
あれだけの大型コンピュータを地下へ移動させるには手間がかかる上に塔たちも地底にあることからである
しかしそうであるとすると、なぜ地底にあったのだろうか。

ここでフレイアのエネルギー源を注目してみよう。
フレイアのエネルギー源は主に溶岩とヨシュアから送られてくる太陽エネルギーである。
しかし、その大部分は溶岩のエネルギーである。
ここで次のような仮説を立ててみる。

フレイアはもともと地底にあった。それは効率よくエネルギーを得るためである。

フレイアは20億年もの間常に動き続けてきた。(ファーゲスタ人が冷凍睡眠している時もエネルギーが大量に必要である)
つまりエネルギーを半永久的に取り出すことができる。
20億年もするとプレートは動く。つまり常にホットスポットにいるわけではない。

おそらくマントルから直接得ていたものだと思われる。マントルは固体である。
おそらく何らかの方法でマントルの構成物質(主としてカンラン石)の融点を下げ溶岩を作りだし、そこからエネルギーを得ていたものだと思われる。
たとえば“凝固点降下”と一般に呼ばれている現象を利用しマントルを溶岩化し、
マントル内の圧力で上昇させ、そこからエネルギーを得るといった具合である。
そしてその構成物質の融点を下げるのにはやはり地底深くのほうがよいこととなる。

マグマ内部の圧力をpをしマントルと地殻との境界面(モホロビチッチ不連続面、略してモホ面)とフレイアとの距離をxとする。
さらにマグマの密度をm、重力加速度をgをする。このときmx < p でないとマントルを吸い上げることができない。
マグマの圧力を上昇させるとxが小さくてもよくなるが、そのためにはマントルをより融解させなければならず(マグマの量が増えることにより圧力が増える) エネルギーを大量に消費し効率が悪い。

では半重力装置を使えばどうだろうか。
半重力装置を使えば溶岩を重力に関係なく上昇させることができるが半重力装置を使うエネルギーが必要になる可能性がある。
さらに融解させるにはやはり地中のほうがいいだろう。そもそもフレイアができたとき半重力装置が発明されていたかどうかが疑問である。

フレイア自身を地底深くに沈めることによって、融解させるマントルの量が少なくてもよくし、さらに融解させる手間も少なくすることができる。 これらのことからフレイアが地中にあったという仮説を主張する。


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